管理人の独り言
le monologue
歌舞伎と私
コロナから2年、好きだった旅行も皆でおいしい料理を食べに行くこともなくなり、展示を見に行く回数も減ってしまいましたが、それならそれで、不満もなく生きていけるようになったのが不思議です。
その中でひとつだけ残した趣味が、歌舞伎を見に行くこと。これだけはほぼ毎月かかさず行っています。芝居好きの友人からもらった年賀状に「恐る恐る歌舞伎座に通っています」とありましたが、我が意を得たり、そうそうそうよね、これはやめられないと、同志を得たような嬉しい気持ちになりました。
歌舞伎との出会いは、大学の「演劇研究」での、歌舞伎をみてのレポートの宿題。それから歌舞伎にはまり、卒論のテーマも歌舞伎。当時母親が、羽左衛門(15代目)がかっこよかっただの、六代目(菊五郎)の道成寺がよかっただの言っていたのを聞いて、うらやましいなぁ、そのころの歌舞伎みたかったなと思っていたのが、月日がたって母と同じようなことを言っている自分がいます。
そんな付き合いの長い歌舞伎は、簡単にはあきらめられません。感染対策万全で、席も空けてあって見やすい、本当に好きな人だけがくる歌舞伎も心地いいものだけど、やはり、「~屋!」とか「待ってました!」と大向こうから声がかかる歌舞伎をみたいなぁと思う今日この頃です。
今週は、「頭上に綾なすもの」27名の作家によるコミックアートを主とした展示です。冠、帽子、リボンなどをきらびやかに身に着けた作品がところせましと並びます。ギャラリーはとても華やかな雰囲気です。 無理のないように是非お越しください。28日まで。